赤土問題と もだま工房の取り組み

もだま工房のツボクサ畑は名蔵湾を見下ろす山の際にあります。
その沖に日本最大級のサンゴ群落がある石西礁湖がひろがっています。
石垣島の畑は傾斜角度が強く土質も粒子の細かいマージとよばれる赤土のところがほとんどです。この土質は大雨が降ると たくさんの赤土が流れ出し海を赤く染め、やがて珊瑚の上に降り積もります。すると珊瑚は光を浴びることができずにどんどん死んでしまいます。
島では、珊瑚の海を守るために様々な方法で畑からの赤土流出を抑えようという取り組みが考えられ実践されてきましたが、全体からみれば、それは一部の先進的な取り組みという域を出ずに 残念ながら、まだまだその解決には至っていません。
 もだま工房の畑はかなりの傾斜角度のある山際なので、慣行農法では、たくさんの赤土の流出がおきてしまいます。しかし、畑の最下部へのグリーンベルトの設置、明渠、等高線農法 、べチベルなどの藁を用いたマルチング、有機肥料と微生物をつかった土の団粒化、不耕起と耕起栽培の組み合わせで一度に畑が裸地になることを避ける等のとりくみで、ほぼ100%赤土の流出を抑えることができています。傾斜地の赤土対策の取り組みとして、いくつかの大学の赤土問題研究グループの視察を受けています。

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