農業を始めたいひとへ

· 2019年6月22日 記

もだま工房には時々新規就農希望の方から自然農法や無農薬農法について農業研修をしたいという申し込みがあります。
(現在は受け入れをしておりませんから申し込まないでね)

家庭菜園などで楽しむのではなく、就農となると農業は技術職であると同時に経営力や営業力も問われるし、何よりも天気などの気象条件に左右されるものだから、強い運も味方にしなければいけない精神力も問われます。

親の代から農家を引き継ぐのではなく、地縁のないところでの新規就農者の離農率はとても高く慣行農法で年間150万円の補助金が得られていても離農率は35%以上、自然農となると、5年後に農家として生計をたてられている割合は10%にも満たないといわれているのが現実です。

とにかく学ばなければいけないことはたくさんあるから、一番の条件は「勉強好き」であることになります。

こう書いてみると、個人経営の仕事、起業はみんなそうですね(笑)

そうなんです。農業も個人経営のお仕事ですから、他の職業とおなじで大切なことは、幸せで有意義で、生き延びられる仕事にすることです。

幸せで有意義で長生きできるように・・・なんて、まるでアーユルヴェーダの目的のようですね。

と、言うことはアーユルヴェーダが役に立つということです。

アーユルヴェーダでは有意義で幸せな人生を送るためには4つの目的をかなえればよいといいます。
その4つの目的をかなえるためには健康なほうが有利だから健康を扱っています。

その4つの目的を起業に当てはめて考えてみましょう。

それは、

1 ダルマ (法則・哲理を学ぶこと) ここでは、その職業に必要な技術や知識を学びましょう。

2 アルタ (財を築き、経済的に自立すること) ここでは経営戦略とキャッシュポイントを明確にしましょう。

3 カーマ (感覚的な喜び) 農業では、これはお金にはならないけど、是非育てて見たいという植物を育てたり、新たな実験的手法を用いて新たなことに挑戦したり、農園を開放して地域やお客様との交流を楽しむことなどが当てはまるかもしれません。

4モクシャ (解脱) 農地や樹木より長生きできる人間はそうそういません(笑)。いつかはそれを手放さなければいけません。それを喜んで手放せるように、・・・別の角度からいえば、それを誰かが喜んで受け取りたくなるような状態まで、持って行っておけたら理想的です。

そして、これらの目的は、この順番で達成すべきと教えられています。まだ、アルタの目的を達成していないのにカーマの目的である好きなことばかりに夢中になっていたら、幸せで有意義な仕事は傾いてしまうかもしれません。
そこはバランスをとりながら少しづつ4つの目的を重ね合わせながら、でも比重は順番通りに。

さて、今、あなたは、こうしたいという明確なビジョンを持ちました。 明確なビジョンを持つことができたら

1 戦略を立てること。 必要なリソースは何ですか? それを達成するためには、だれに相談したらよいですか?
やることと、やらないことが明確になっていますか?
どこから、どの順番で手をつけますか? 畑仕事が始まったら、このような問いかけを毎日繰り返しますから、漠然と考えるのではなくて このプロセスと葛藤を記録に残しておきましょう。それが翌年の財産になります。

2 期限を設定すること いつまでに何をしますか? 情熱は生ものです。時間とともに少しづつ劣化します。
そして自然はこちらの「やるき」など待ってくれずに季節が巡っていきます。やる気があるから行動するのではなく行動するから「やる気が出る」というのが真実です。 
やると決めたら、どの瞬間からでも体を動かせるように訓練しましょう。
 

3 やると決めたら、できるかどうかと心配になったり、不安になるものです。しかし、行動だけが不安を払ってくれます。
 心配することに時間を使わずに、やりとげる情熱が、あなたの友になります。これをインナーパートナーといいます。
 心や体は、あなた自身ではありません。あなたの一番身近で、身近過ぎて他人とは思えないあなたの大切なパートナーです。
パートナーを乱暴に扱ってはいけません、謀反に合いますw 
 心の声、体の声を聴く練習をしましょう。それが直感を鍛え、自然の声を聴く練習になります・・・

・・・先日、もだま工房の畑に農業の勉強に来たいといってくださったあなたへ。あいにく忙しい折でお断りしてしまいましたが今、あなたが取り組んでいる畑はダルマを学ぶためですか?それともアルタのため? まさかカーマじゃないでしょうね?(笑)

畑仕事も他の職業と同じく、まずは内面からスタートします。 もうそうという草を抜き、意志をひろいあつめ心を深く耕します。 そうして成功の種をまきます。それがそのまま外側の世界に反映されていきます。

だから、目に見えない内面の世界をこの現実の世界で見えるようにしなければいけません。その一番簡単な方法が紙に書くことです。継続可能なように戦略を立ててくださいね。

参考になりましたら幸いです。 
もしかしたら、他の誰かのお役にも立つかもしれませんから、ここで返事させてもらいますね。

さて、偉そうに書きましたが、もだま工房も ただ今、アルタの段階を頑張っています♬。
良いハーブを作りつづけるためには、よく出来たハーブたちにお金を運んでもらわなければいけません。
収穫したての今年のトゥルシーはとても香りが強いですからおすすめです♬。 
これからのピッタの季節のために収穫したてのツボクサもお勧めです。

皆様のご注文を心よりお待ちしております♪